入局案内

研修プログラム

研修目標

当科の研修の最終目標は「愛と研究心を有する血液内科医の育成」です。
卒前・卒後を通じて医師として必要な、医学的な考え方を身につけること、さらに患者を全人的にみられるようコミュニケーション能力・人格を磨くことがすべての研修の基礎と考えています。その上で内科全般および血液内科学に関する的確な知識を身につけ、正確な診断と適切な治療が行える能力を養うことを目指しています。すなわち、優秀な臨床医、一流の医師となることが目標です。さらに、当科の目標は臨床能力を磨くことだけでなく、すぐれた研究者になることでもあります。当科では高度で先端的な研究活動を行っており、後期臨床研修と同時に専門領域での研究も開始し、優れた研究者、指導者になることも目標としています。

研修内容

卒後3-4年目の後期内科研修期間は、希望により血液内科以外の各内科研修を1〜2ヵ月間行うことも可能です。また、外来業務を通して外来診療にも触れ、当直医業務においては総合診療、救急対応を上級医の指導のもとに行います。当科では全てチーム医療の形態をとっており、チーム毎の病棟回診により上級医師からの指導を受けます。病歴、病歴サマリー、各種診断書等についても指導を受けます。教育行事としては、血液内科抄読会を毎週、当院内科合同主催症例検討会を定期的に行っています。

後期内科研修期間最終年度(卒後5年目)(カリキュラムによっては卒後4年目となることもあります)は1年間日本医科大学血液内科診療グループである日本医科大学千葉北総病院血液内科の横浜南共済病院血液内科いずれかへ出向し、内科専攻医としての研修を修了することとなります。

卒後6年目以降も基本6~18ヶ月単位で日本医科大学血液内科診療グループである日本医科大学付属病院、日本医科大学千葉北総病院血液内科、日本医科大学多摩永山病院、横浜南共済病院血液内科、湘南東部総合病院血液内科にて、日本血液学会認定血液専門医取得のために必要となる臨床経験を積み重ねていくことになります。横浜南共済病院や湘南東部総合病院では、一般医療の研鑽を積み、将来市中病院勤務医あるいは開業医となる場合にもその基盤を作ることが出来ます。

この様なプログラムによって研修を行い、日本内科学会認定総合内科専門医、日本血液学会専門医の資格を取得ができる様に指導します。

研究に関して(大学院進学に関して)

当科の研修の目標にあるように研究心を有する血液内科医を育成するために内科専攻医2年目(卒後4年目)に研究テーマを2つ与え、専攻医のプログラムを履修しながら、主に臨床研究での研究を開始してもらいます(図1)。また専攻医が終了した時点から血液内科に関する基礎研究を開始する予定です。卒後基礎研究の内容に関しては本ホームページの研究内容のページを参照ください。卒後7年目までには臨床研究で原著論文を最低でも1つ執筆してもらう予定です(図1)。
その後大学院もしくは社会人大学院に進み血液内科に関する基礎研究を行い基礎医学で原著論文を執筆し卒後10年目で学位を取得してもらいます(図1)。希望があれば副科目として日本医科大学の基礎医学教室や他施設に出向することも可能です。

留学に関して

留学に関しては、希望があれば日本学術振興会若手研究者海外挑戦プログラムや日本医科大学留学支援システムなどを利用して海外留学を経験してもらいます。これまでにDepartment of Immunology、National Institutes of Health(NIH), NHLBI, Hematological Branch, The University of Texas, MD Anderson Cancer Center Department of Leukemia, Division of Cancer Medicine, Cleveland Clinic Department of Translational Hematology and Oncology Research, Taussig Cancer Instituteに留学をしています。

図1 日本医科大学 血液内科 研修プログラム