診療サービス

造血幹細胞移植に関して

日本医科大学血液内科では、1995年から造血幹細胞移植を治療に取り入れています。
|1995年に田近賢二(現 横浜南共済病院血液内科部長)が東京大学医科学研究所から当院に戻り、造血幹細胞移植治療の基盤を構築しました。はじめは自家末梢血幹細胞移植が中心でしたが、1998年より、血縁者間での同種造血幹細胞移植を開始しました。また2000年には臍帯血バンクの登録病院に、そして翌2001年には骨髄バンクの認定施設となり、非血縁者間での同種移植を開始しました。現在、年間で約30例の移植を行っており、2021年7月現在、移植総数は480例を超えました。
移植の対象となる疾患は、急性白血病、骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、再生不良性貧血、原発性骨髄繊維症、難治性の固形がんなどと多岐にわたります。、当院ではこれら全ての疾患に対して、移植治療を行っております。移植治療は特殊な医療行為であるため、移植を行う施設ごとに得意な疾患や得意な方法があります。当院では他の施設と比較して、臍帯血移植を治療の選択肢として積極的に取り入れる傾向があるかもしれません。近年はハプロ移植が国内外で数多くなされており、当院でも今後ハプロ移植の件数が増えていくことが予想されますが、臍帯血移植には臍帯血移植特有の魅力があり、今後もこれまで同様に行っていくことになるでしょう。さらには、近隣の大学病院や移植施設とは常に連携をとっておりますので、全ての方に最善のタイミングで治療がなされるように調整をしています。

現在研究面においては

  • 急性骨髄性白血病における遺伝子変異解析(移植適応における遺伝子変異解析の有用性)
  • 悪性リンパ腫への自家末梢血幹細胞移植時の前処置の検討
  • 移植症例での運動機能評価
  • 移植症例での粘膜障害と味覚障害の評価
  • 移植症例での末梢挿入中心静脈カテーテルの有用性の検討

などを行っています。

他の施設が主導で行っている以下の治験にも参加しております

  • HBV 既往感染歴を有する同種造血細胞移植レシピエントに対する、HB ワクチンによる HBV 再活性化予防法のランダム化検証的試験

当院で当院では、無菌室6床、スタッフ医師医10名+研修医という体制で診療にあたっています。骨髄バンクの連絡責任医師は山口博樹、由井俊輔。骨髄バンク移植調整医師はこの二人に加え脇田知志、阪口正洋が担当しています。骨髄バンクドナーさんの骨髄採取は、月に1件のペースで行っております。

当院における年次別移植件数の推移

当院での移植成績の一例

悪性リンパ腫に対しての自家末梢血幹細胞移植の成績を例にお示しします

悪性リンパ腫に対しての前処置をMEAMに変更してからの成績です
aが全生存率で、bが無再発生存率です

当院では、移植に関連するセカンドオピニオンを移植責任医師の山口博樹が承っております。セカンドオピニオンのページをご覧ください。

移植400症例記念祝賀会の開催

2018年5月27日に移植400例達成を記念したパーティを、お茶の水の東京ガーデンパレスホテルにて挙行いたしました。当日は、現役スタッフはもちろんのこと、OB,OGの方々、さらに当科で移植を受け元気になられた患者さんに至るまで、総勢約70名での盛大な会となりました。さまざまな思い出話に花が咲き、とても和やかな会でした。400例の移植に至る一つ一つの経験が、現在の血液内科のかけがえのない財産となっているのだなと改めて感じます。
2022年には移植500例達成記念のパーティを開催予定です。今後もスタッフ一丸となって、日々邁進してゆく所存です。
令和3年7月 由井俊輔

電話番号医療連携室
03-5814-6451