医局員からのメッセージ
稲井 一貴(平成30年度入局)
日本医科大学血液内科のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。平成30年4月に入局いたしました、稲井一貴と申します。このページをご覧になっているということは、少なからず血液内科という診療科や、日本医科大学での内科研修自体に興味があるということですね!そんな方々の参考になるかは疑問ですが、最後までお読みいただければ幸いです。
私の学生時代の血液内科に対するイメージは、疾患の病態自体に面白さを感じる一方で難しさも同時にある、そんな印象でした。医師になり、初期研修で血液内科の中の視点、外の視点の両方を経験して感じたことがあります。それは、血液内科は決してメジャーではない診療科です。他科の医師からみたら、なんか小難しいことをやっている集団と思われる一方で、小難しく専門性の高いことばかりに目を向けているわけではなくて、実は自らの専門領域を超えて全身疾患に対する幅広い知識と診療スキルを持っており、実際に他科の先生からは一目置かれている、ということです。この、血液内科という診療科の、決して王道ではないけど、実は総合力も高い縁の下の力持ち的立ち位置。こんな医者に自分もなりたいという思いで血液内科に入局しました。つまり、特別白血病治療に対する強い思いや、研究を絶対やりたい、移植をやりたいという強い思いが動機になったわけではないのです。私の他にも、"なんとなく血液疾患に興味があります"というスタンスで血液内科を選択する人もいると思います。実はそういった人にこそ当医局をオススメしたいです。当院の血液内科は、悪性リンパ腫、白血病、骨髄腫といった造血器腫瘍はもちろん、貧血や止血機構異常といった疾患を偏りなく経験できますし、移植治療も臨床研究もやっています。よく言えば、幅広い経験を積める。悪く言えば中途半端なんて言い方もできますが・・・。とにかく、幅広く血液疾患全体を学びたい、そんな思いのある方にはピッタリの環境だと思います。また、平成30年現在、当科スタッフの数は決して多いとは言えない状況にあります。確かに業務の量は多いかもしれませんが(泣)、その分スタッフ間の結束は強く、なんでも相談しやすい環境であることもまた事実です。写真は医局員や研修医で出場したマラソン大会のものです。このようにアットホームな職場です(笑)。是非興味がありましたら、見学にお越しください。みなさまと一緒に働けることを楽しみにしております。