入局案内

医局員からのメッセージ

岸田 侑也(令和3年度入局)

入局を考えてこのページにお立ちよりくださりありがとうございます。当科には充実した派遣先があることも魅力だと思います。
八丈島。当科の派遣先の1つに町立八丈病院があるこの島は、伊豆諸島の1つで人口は約7000人、東京から南に287kmに位置し、羽田空港から飛行機で55分、船なら10時間で着きます。2つの火山が合体してできたひょうたん形をしたこの島は縦14km、横7.5kmで山手線の内側とほぼ同じくらいです。町立八丈病院は、島嶼保健医療圏内唯一の病院です。病院の規模は52床(うちHCU2床、新生児用2床、陰圧室2床、地域包括ケア病床10床)であり、外来は1日に200人、入院患者は1日に平均25人で、医師は産婦人科1人、内科4人、外科1人、小児科1人の7人体制で診療に当たっています。また、島唯一の病院なので24時間体制の救急医療を行い、対応困難な症例は救急ヘリにより内地基幹病院等に搬送します。
私は血液専門医取得後ではありましたが、「島嶼医療をやりたい」と手を上げ、派遣に半年間出させていただきました。歴代の派遣に行った先輩達が楽しそうだった事や、離島にどこか憧れていたのがきっかけです。私の八丈島での経験は、様々なドラマの連続でした。日々の診療のなかで感動や喜び、学び、ときには不安を感じながら様々な出来事があり、島民や医療スタッフに医師として大きく育てていただいた半年間でした。総合内科医として島民と向き合い、患者さんが困っていることにどうにかして応える心構えがあれば、地域医療は素晴らしく楽しく、やりがいのあるものとなります。
病院から宿舎まで徒歩10秒です。子供と遊ぶ時間がたくさんとれ、派遣にでた半年間で娘とずいぶん仲良くなれた気がします。子供と毎日散歩して、休日は海や山の自然に触れていました。美味しいお店が多く、近くに温泉もあって、冬でもダイビングができます。海をしばらく眺めていたらクジラも見れます。このような貴重な機会を与えてくださった医局に大変感謝しています。当科に入局して、血液学の深淵を極める傍ら、総合内科医としていろいろな経験を積んでみませんか?